今回ご紹介するのはLED発光サインの施工事例です。
商業施設で多く使用される発光サインですが、インパクトがあり意匠性も抜群なので、
オフィスのエントランスサインに使用するケースも増えております。
ここでは4件の施工事例と、施工時の注意点をご紹介いたします。
ケース1 正面・背面発光
▼サイン仕様
正面・側面・背面それぞれの素材(パーツ)を、透過/不透過で切り分けることで、
どの部分が発光して見えるかが変わってきます。
この事例では正面と背面が透過素材(白く見える部分)、側面が不透過素材(黒く見える部分)のように作成することで、小さいパーツながら立体感を演出しております。
▼施工方法
石膏ボードに意匠タイル(リクシル/エコカラット)を張り付けた造作壁への施工となります。
発光サインは電源の供給がマストなため、天井から電源ケーブルを引き込み、造作壁内で結線作業をしております。
開口部分を隠すため、背面に帯状のプレートを取り付けました。
ケース2 背面発光
▼サイン仕様
表面は黒で仕上げたかったので、背面部分のみを発光させて浮き上がっているかのような
仕様にしております。
▼施工方法
こちらもケース1同様に造作壁への取付けですが、壁の裏側にスペースがあるため、
壁に点検口を取付けて結線しております。
天井裏で結線することもできますが、職人さんがとても苦労するので、このような方法を
おすすめします。
ケース3 正面発光
▼サイン仕様、施工方法
ケース1,2と類似した施工事例となります。
「inc」の部分は線幅が細く、LED部品を仕込めなかったため、切り文字施工となります。
このようにサインのサイズ、データ校正によっては作成できない場合もございます。
ケース4 正面・側面発光
▼サイン仕様
表面の鮮やかなブルーを際立たせるため、側面・背面の両方を発光させております。
木目調ベースで温かみのあるエントランスにとても映えております。
以上、いかかでしたでしょうか。
同じように見える発光サインでも、ロゴや大きさ、空間の雰囲気に合わせて仕様を
変えているのがお分かりいただけたかと思います。
また施工方法も手間がかかるので、事前の現地確認・打ち合わせが必須となります。
ご興味がございましたら、是非一度お気軽にお問い合わせください。
一級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 宅地建物取引士 / 認定ファシリティーマネジャー
千葉大学工学部を中退後、2001年に24歳で株式会社アロワーズを創業。「働く環境こそが生産性向上の唯一の手段」という信念のもと、23年間にわたりオフィスの設計・デザイン・施工をワンストップで手掛ける内装工事業を行っている。