オフィスの移転やオフィス内のレイアウト変更、模様替えなどをする目的は何でしょうか?
業務拡大に伴って手狭になったことでオフィスの移転をするというケースや組織・部署の編成が変わったことによるレイアウトの変更、建物や設備の老朽化に伴うリノベーションなどが挙げられると思いますが、こうしたオフィスの移転や改造の目的の根底には、社員のモチベーション向上や業務効率の向上といった戦略があると思います。
オフィスのレイアウトや構造によって社員のやる気やモチベーションが大きく影響を受けることは広く知られていますが、それでは社員のやる気を引き出すオフィスとはどんなオフィスなのでしょうか?
その逆に社員のやる気が出にくくなってしまうオフィスについても知っておきたいところなので、それぞれ解説していきたいと思います。
意外に厳しい?オフィスワーカーのやる気事情
アンケート調査会社の「リビジェン」が20代と30代という若手オフィスワーカーに向けて行った調査によると、54%という過半数の人が「やる気の出ないオフィス」であると回答していたことが分かりました。
仕事のやる気が出ない原因にオフィスが関わっていると明言している人が半分を超えているというのは、予想以上だと感じる方が多いかも知れません。
しかし、特に若い世代の人たちにとってオフィスは快適であるべき空間であり、それが仕事のやる気に深く関わっていることが浮き彫りになっています。
さらに面白いのは、同調査で仕事のやる気が出るオフィスであると答えた人の大半が雰囲気やムードといった抽象的な部分に魅力を感じているのに対して、やる気が出ないオフィスであると答えた人の多くが具体的な問題点を挙げてやる気を阻害されていると回答していることです。
オフィスの良いところは抽象的に捉えられるものである一方で、やる気が出ないような問題点は明確に感じているということです。
社員のやる気を引き出すオフィス3選
それでは、社員のやる気を引き出すオフィスとは、どんなオフィスなのでしょうか。その代表的な例を3つご紹介しましょう。
①コミュニケーションを活性化するデスクの配置
業務の性質上コミュニケーションが必要な企業の場合は、見晴らしが良く他の社員とすぐに会話ができるような配置になっているオフィスが高評価です。
②プライベートスペースが確保されている
先ほどの①と若干矛盾するように感じるかも知れませんが、それでいて自分のプライベートスペースはしっかりと確保されていることが、集中力アップに役立ちます。
③フリーアドレスやカフェスタイルなど今どきのオフィス
特定の席を決めず、好きなデスクで仕事をするオフィスをフリーアドレスといいます。また、オフィス内にカフェやミニバーといったスペースがあるような今どきのオフィスはやはり若い世代を中心に高い人気があります。
社員のやる気を無くしてしまうオフィス3選
それでは逆に、社員がやる気を無くしてしまうようなオフィスとは、どんなオフィスのことでしょうか。こちらもアンケート結果をもとに、3パターンご紹介します。
①オフィスの広さに対して人が多すぎる
人間にはパーソナルスペースといって、それ以上近くに他人がいることにストレスを感じる最低限の距離感があります。オフィスの広さに対して人が多すぎると必然的に混みあってしまい、パーソナルスペースが侵されることによってやる気を出しにくくなってしまうという声はよく聞かれます。
②休憩スペースがなくオンとオフの切り替えが難しい
人間の集中力が継続するのは最長で90分ほどと言われています。少なくとも1時間に1回は休憩を入れることが能率アップのポイントとなりますが、満足な休憩スペースがないとオンとオフの切り替えがあいまいになってしまい、休憩の効果が薄れてしまいます。
③雑然と散らかっていて人が通るにも不自由する
オフィス内の動線も、社員のやる気に直結します。社員がよく通るところのうち1ヶ所が狭くなっていて、それがボトルネックになってしまうだけで効率が悪くなるだけでなく、見た目の問題やストレスによってやる気にも悪影響を及ぼします。
まとめ
社員のやる気が出るかではないかに、オフィスのあり方が大きく関わっていることをお伝えしてきました。想像以上に関わりと深いという印象をお持ちいただけたのではないでしょうか。
もちろん「やる気の出るオフィス」に絶対的な正解はなく、業態や社員数、部署や組織の構成などによっても千差万別です。最近ではおしゃれなオフィスや社内カフェ、社内バーなどを導入する事例も見られますが、これも社風に合う・合わないがあると思います。
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