店舗やマンションでは当たり前の自動ドア。しかし、オフィスの中に設置している企業はまだ少ないのではないでしょうか?
今回、オフィスを移転するお客様からのご要望で執務エリアに自動ドアを設置する工事をさせてもらいました。これが、想像以上に便利だったのでご紹介します。
毎日ドアを開ける時間を計算したことはありますか?
最近のは執務エリアに入る際に、セキュリティー認証をしているドアが多いと思います。一番多いのが入室する時はフェリカ対応のカードをかざして認証し、退出する時はボタンを押すとサムターンが回って開錠されるパターンですが、「カードをかざした後やボタンを押した後、一瞬の間があって手でドアを開ける」仕様になっていると思います。
時間にしては小さな時間ですが、トイレに行く、昼食に行く、コンビニに行くなど、一日10往復程度ドアを通過することを考えれば、1か月で数十分のロスになっている計算になります。
セキュリティードアは自動ドアとの相性が抜群。
これが自動ドアだとどうでしょうか?まず、入室する時はセキュリティーのリーダーを進行方向の少し手前に設置していれば歩く速度をほぼ緩めずに通過することができます。ピッ、ウィーン、スーって感じで認証を待ってドアを開けるのがバカらしくなる程スムーズです。また、退出する時も近づくだけでセンサーが反応するので、センサーの角度をしっかりと調整すれば一切の無駄がなくなります。
センサーの仕組ってどうなっているの?
ここで、自動ドアのセンサーの種類を解説します。
- ドアの上から斜め下に向かってセンサーが出ていて、近づくと開くパターン。これはマンションのエントランスなんかで多いですね。
- ドアの前に設置してあるマットの中にスイッチが隠されていて、踏むと開くパターン。コンビニで良く採用されています。
- ドアにタッチすると開くパターン。実際にスイッチが内蔵されているものあれば、自動ドアの脇から出ているセンサーが、タッチ部分の動きを感知する仕組もあります。
- ドアの下の方に空いている穴に足を突っ込んでセンサーを感知させるフットスイッチ型もあります。これは食品工場など、手を汚してはいけない場所などで採用されることが多いです。
色々あるんですね。いずれにしてもオフィスや店舗の用途に合わせて最適な方法を選択できるので、どんなシチュエーションでも自動ドアはつけられると思います。
自動ドアのデメリットは?
しいて挙げれば「停電時」の挙動です。災害時に自動ドア側からも避難できるように「通電が切れると手で開けられるようになる」仕様になっていることがほとんどです。
ですので非常時にも施錠をしなければならないセキュリティーレベルの高い(たとえば金銭や証券がある部屋)や機密情報の入ったサーバールームの入り口に設置するのは不向きといえるでしょう。
気になる費用対効果は?
もちろん、通常の電気錠のドアと比べれば数倍の予算は必要になります。しかし、特にオフィスの執務スペースの入り口に設置すれば働く人の無駄な時間は相当軽減できますし、セキュリティーと同時に導入すれば企業の信用も上がると思います。オフィス移転の際にはもちろん、既存のパーティションのドアを自動ドアにする工事も可能ですので一度検討されることをお勧めいたします。
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