今回はアルミ箔シートを使用して臭いを遮断した施工事例を紹介いたします。
どうしても築年数の長めの物件を借りた時、しばらく使用していなかった空間を使う時、どうしても臭いが残っていることがありますよね。
そんな時に活躍する素材があるんです。
名前はアルミ箔シート。
家庭でも活躍しているアルミホイルもアルミ箔シートの一種なのでイメージできますよね。
アルミを薄く伸ばしたものですが、臭いの元となる気体や、液体を遮断できる特性があるので、食品のパッケージ材としても使われています。
内装で使う場合は、片面に粘着剤を塗布したアルミの表面にフッ素樹脂FEPをラミネートした製品があり、化学物質の揮発や、カビ臭を防ぐために最適な材料となっています。
今回施工させて頂いたお客様はチョコレートを作る工場です。
建物が古く壁からの臭いが製造中のチョコレートに移ってしまう可能性があり、その対策としてご依頼を頂きました。
施工順序は下記の通りです。
① 既存壁を解体する
② ベニヤ板貼り
③ アルミ箔シート貼り
④ 石膏ボード貼り
最後に壁紙を貼って仕上げます。
併せて今回は床や、壁と天井の縁なども今回施工致しました。
壁と天井の縁に関してはアルミ箔テープというアルミ箔シート専用の施工テープで防ぎました。
特殊な施工ではありますが、食品を取り扱っている企業様で同じ悩みを持っている方々も少なくないと思いますのでこの機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
一級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 宅地建物取引士 / 認定ファシリティーマネジャー
千葉大学工学部を中退後、2001年に24歳で株式会社アロワーズを創業。「働く環境こそが生産性向上の唯一の手段」という信念のもと、23年間にわたりオフィスの設計・デザイン・施工をワンストップで手掛ける内装工事業を行っている。