防音工事の中でも、ガラス工事に特化した施工事例のご紹介です。
石膏ボードなどは見えない壁の中に遮音材等を入れることで防音できますが、当然ながらガラスは透明なのでその方法は使えません。では、どの様にガラスで防音効果を高めていくか、早速見ていきましょう。
【現状】
W5,130*H600、厚さは5mmのガラスが2枚(間に15mmの空間)設置されています。
【改修内容】
ガラスの横幅を短くして(W1,900)、ガラス材自体も防音仕様の商品にて選定、今回は日本板硝子㈱のソノグラスという防音ガラスを使用します。厚さは12.8mmで騒音を熱に置換する特殊な構造を持ったガラスになります。
万全を期す為に、この防音ガラスを2セット(間に55mmの空間)設置していきます。
それでは実際の施工写真をご覧下さい!
まずは既存のガラスを解体します。
ガラスが短く(壁部分が多く)なるので、左右に壁を拡げていきます。
まずは軽量鉄骨を建てて
グラスウール(断熱遮音材)を嵌め込み
石膏ボードで蓋をしてから遮音シートを上張りします。
写真内左の黒い材料が遮音シート(東邦亜鉛㈱、ソフトカームという商品)です。
遮音シートの上から再度、石膏ボードで蓋をして左右の壁が完成です。
今回の本題、防音ガラスを設置していきます。
1セット約35Kgという重量になるので搬入も大変ですが、それだけ密度が高いということですね。
防音ガラスが表裏とも、設置完了しました
ガラスの仕様証明として、メーカーおよび商品名のシールが貼られています。
いかがでしたでしょうか?
実際に防音室を作るには様々な要素が絡んでくるので、ガラスだけ防音にすれば良い、という訳ではありませんが、一般的なガラスは騒音を透過しやすいので、今回の様な特殊ガラスの選定が必須となって参ります。
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