様々な理由で、テナント内の壁際に配管が露出していることがあります。
水周り付近をリノベーションしたケース、飲食店をオフィスに用途変更したケースなど、原状回復の為に解体したら配管が出てきたケースなど、私の経験でも多く見てきました。
今回はこんな状況です。
にょきっと見事に配管が出てますね。おそらく一つのフロアを分割して貸し出す時に、どうしても露出せざるを得なかったのでしょう。
こういった場合、配管のルートを変更して壁面内や床下に移動させることも出来るケースもありますが、特に水周りでは給排水の配管に必要な勾配が決まっていて、工事も大がかりになってしまいます。
そんな時のコスパの良い解決策としては「隠ぺい」があります。
隠ぺいというと言葉のイメージは悪いですが、今回は造作壁を設置する一連の工事で配管の隠蔽に成功した事例をご紹介いたします。
・軽量鉄骨を設置して空間を作りだし、配管が中に入るようにしました。
・ボードを張って仕上げます。今回は建具の設置場所と重なったこともあり、全く違和感なく仕上げることが出来ました。
もちろん、配管にメンテナンスが必要な場合は開口を作って、いつでも作業できるようにする必要もあります。
完全に隠してよいのか、それともメンテナンスが必要なので露出のままが良いのか、現地調査もできますので、このようなケースでお困りの際はぜひご相談ください。
一級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 宅地建物取引士 / 認定ファシリティーマネジャー
千葉大学工学部を中退後、2001年に24歳で株式会社アロワーズを創業。「働く環境こそが生産性向上の唯一の手段」という信念のもと、23年間にわたりオフィスの設計・デザイン・施工をワンストップで手掛ける内装工事業を行っている。