ビジネスシーンにおけるコミュニケーション方法は、近年著しく変化しています。特にIT系の企業であれば、メールをうまく使えば取引相手と一度も顔を合わせずに仕事をすることも可能です。社外の人だけでなく、社内の人間同士の付き合いも変わってきているのではないでしょうか?
会社の同僚と家族ぐるみの付き合いをしている人は減っているそうで、そもそも社内の人のプライベートに関与しない人も多いでしょう。考えてみれば、かつては結婚式の際に上司などに仲人を頼む人もいましたが、現在は仲人というシステム自体ほとんど見なくなりました。社員同士のコミュニケーションが少なくなると、様々な行き違いが発生することがあります。
そこで社員のコミュニケーション強化のために、福利厚生の一環として部活動を行う企業が増加しています。部活というと厳しいイメージがありますが、現在では交流目的のサークルというケースがほとんどです。この記事では、筆者の独断でオススメの部活を紹介します。興味があれば導入を検討してください。
■会社で部活動をするメリット
【社内コミュニケーションの強化】
会社で部活を行う一番の目的は、社員同士のコミュニケーションの活性化です。部活では同じ活動に興味を持った人間が集まります。年齢も性別も部署も所属も関係ありません。普段仕事で顔を合わせないメンバーと交流できるので、新しい人脈を作ることができます。既に顔見知りのスタッフ同士でも、部活を通すことで新しいコミュニケーションが生まれます。
【仕事にメリハリが出来る】
平日に活動する場合、部活の時間を捻出するために社員が仕事をテキパキこなす効果が期待できます。もちろん雑な仕事は困りますが、仕事と部活というONとOFFがはっきりするので、仕事にメリハリがつくのです。仕事ばかりしていると却って効率が落ちるものです。部活によってストレスを解消できれば、業務効率が向上するでしょう。
【お客様とのコミュニケーション】
ゴルフや釣りなどの部活では、取引先の方を招待して一緒に行うことができます。野球やフットサルなどの部活でも、取引先の方と対戦したり、一緒に汗を流したりすることが可能です。部活を通して長時間一緒に過ごすことで、取引先とのコミュニケーションがとれるのです。社内の和やかな空気を取引先に感じてもらえれば、社風を体感してもらう一助にもなります。
■おすすめ部活
【パデル部】
スペイン発祥のラケットスポーツが、今日本でも盛り上がっているのをご存知でしょうか?
テニスとスカッシュを合わせたようなスポーツで「初心者でも30分練習すればゲームができる!」という手軽さが特徴です。テニス経験が無くてもすぐにナイスショットが打てるようになりますし、ダブルスのみで試合の時間も短いので、沢山のメンバーで一緒に楽しむことができます。アロワーズでも実際に活動していますが「これまで経験したスポーツの中で一番!」という声も出ています。パデル東京ではラケットもレンタルできますし、シューズも運動靴でOK。夜10時までナイター設備もありますので、会社帰りにもバッチリです。
【ゴルフ部】
ゴルフというと一昔前は「おじさん」の趣味のイメージでしたが、老若男女全てが楽しむことができますスポーツです。美しく整えられたゴルフコースを歩くだけでも楽しいものです。初期費用が若干高いのが難点ですが、道具はレンタルや中古で安く済ますこともできます。打ちっぱなしに行くだけならハードルはさらに低くなります。ゴルフは世界で最も遠くまで球を飛ばすスポーツです。うまく飛ばせれば最高にスカッとします。最近はゴルフにもおしゃれなイメージが出てきており、女性の人気が高まっています。
【釣り部】
釣りはゴルフ同様、老若男女問わずに楽しめます。基本的に動かないのが釣りですが、一応屋外活動です。身体に負担がかからない手軽なアウトドアと言えます。危ない釣り場に行く必要はなく、釣りやすい安全な管理釣り場や船頭さんがポイントまで連れて行ってくれる船釣りがオススメです。エサのミミズやイソメなどを針に刺すのが気持ち悪いという人がいますが、餌用イクラやコマセ、またはルアーを使ったりすれば問題ありません。場所によっては道具をレンタルできるので、手ぶらで行っても釣りを楽しめます。
【サバゲー部】
「サバゲー」とは「サバイバルゲーム」の略です。BB弾を発射するエアガンで敵軍と撃ち合い、全滅させたり陣地を占領したりするのが目的です。BB弾が当たると痛いし、軍服みたいな迷彩服も必要だし…と二の足を踏む人もいますが、レンタルを使えばそれほどの装備は要りません。フィールドも屋外ばかりではなく、エアコンの効いた屋内フィールドがあります。IT企業のサバゲー参加者は多く、最近では女子率も高いのが特徴です。BB弾を使わず、安全な弓矢を用いるアーチェリーハントや、水鉄砲を使うサバイバルゲームも存在します。
【フットサル部】
部活の王道と言ってもいいジャンルです。コートさえ予約すれば動きやすい服装とボール以外に特別な道具は要らず、ルールもわかりやすいのがメリットです。激しい運動についていけないと思う人も多いですが、フットサルはサッカーと違ってインプレー中でも自由に交代が可能です。疲れたら交代すればいいので、身体への負担はそれほどでもありません。フットサルコートが増加している地域も多く、照明付きで遅い時間まで営業している場所もあるので、会社帰りでも活動しやすいのがポイントです。
【テニス部】
テニスも部活の王道ジャンルです。真剣にやれば激しいスポーツですが、個々人のレベルに合わせれば老若男女問わずに楽しむことができます。ダブルスであればテニスコートを激しく動き回る機会も少なく、遠くにボールを飛ばす必要がないので筋力も意外に使いません。実際に高齢者向けのテニススクールもあるので、部活として社員みんなで学びに行くのもいいでしょう。屋根やエアコンのある全天候型のテニスコートもあるので、興味がある人は探してみましょう。
■まとめ
会社のメンバーで部活を行うと、この記事にあるような様々なメリットを得られます。この記事で紹介した以外にも多くの種類の部活が考えられるので、会社内で同好の士を探してみましょう。会社で部活動を立ち上げたい場合、社内の有志で勝手に行うのもいいのですが、できれば会社から何らかの補助が欲しいものです。福利厚生に熱心な企業ならば、部活を福利厚生の一環として部費などを出してくれる可能性があります。部費が出れば参加者が増すこともあるので、一度会社に相談してみるといいでしょう。しかし、ただの趣味にお金を出してくれる会社は多くありません。部活を行うことで会社にどのようなメリットがあるのかを説明できるようにしておきましょう。
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