新入社員の大半は、LINEやチャットを主なコミュニケーションツールとして育ってきました。
自分専用のスマホを早い時期から持っていた人も多く「家の電話はお父さんやお母さんが取るもの」と思い込んでいるケースもあるようです…。
しかし、会社に入ったらそうはいきません。
会社にかかってきた電話を、社員として受けなければならないのです。かつては会社の電話が鳴ったら、新入社員同士で取り合いになったそうです。しかし、昨今の新入社員は違います。「知らない人から電話がかかってきた」「自分に関係ない人から電話がかかってきた」「関係ある人が電話に出るだろう」と考えます。この記事では、そんな新入社員のために電話のマナーを伝授します。
■電話を取るときのマナー
かかってきたときの対応
①相手を待たせないためにも、できるだけ早く(3コール以内)電話を取りましょう。
②聞き取りやすい声で「お電話ありがとうございます。(会社名)でございます」と名乗ります。(会社によっては、会社名に加えて部署名などを言うように指導されます。)
※電話に出るのが遅れて4コール以上鳴ってしまった場合は「お待たせいたしました。(会社名)でございます」と言うと良いでしょう。
取り次ぐ時の対応
①電話を取り次ぐ時には、必ず電話の相手と取り次ぐ相手の2つを確認しましょう。
※電話の相手を確認する場合は、「恐れ入りますが、会社名とお名前を頂けますでしょうか?」と丁寧に聞きましょう。
※もし、電話の相手が既に名乗っているのに聞き取れなかった場合は「恐れ入りますが、もう一度会社名とお名前を頂けますでしょうか?」と「もう一度」を付けると丁寧です。
※氏名のみを名乗られた時は「失礼ですが、どちらの(電話の相手の氏名)様でしょうか?」と確認しましょう。
※会社名のみを名乗られた場合は、「失礼ですが、お名前を頂戴できますでしょうか?」と質問してください。
②相手の情報がわかったら「(取り次ぐ相手の名前)でございますね。少々お待ちください」と言って電話を保留にし、取り次ぎます。
担当不在を伝える対応
取り次ぐ相手が不在の場合、理由とともに不在であることを電話先に伝えてください。
取り次ぎ先が社内にいるはずなのに、たまたま席にいない場合は
⇒「(名前)は席を外しております」
会議や来客などでいない場合は
⇒「(名前)は会議中で席を外しております」
外回りなどでいない場合は
⇒「(名前)は外出しております」
その日に休暇を取っている場合は
⇒「(名前)は本日お休みを頂いております」
なお、遅刻など不手際のため不在の場合は「席を外しています」とだけ伝えましょう。社内の恥をわざわざ外部に晒す必要はありません。
担当不在の際の伝言の方法
伝言を預かる場合は、しっかりとメモを取りましょう。メモには以下のような情報が必要です。
・先方の社名・氏名・連絡先
・電話がかかってきた時刻
・先方の用件(折り返し連絡が必要か、かけなおしてくださるのか等)
・電話を受けた当事者の名前
正確を期すために、メモを取り終えたら内容を復唱して内容の確認を取ってください。電話の後は、取り次ぐ相手のデスクのわかりやすい場所にメモを貼り、近くのデスクの人にも伝言を頼みましょう。併せて伝言内容をメールでも送っておくとより良いでしょう。
■あると便利なグッズ紹介
ニチバン 付箋 ポイントメモ
電話メモに必要な情報が予め印刷された粘着タイプのメモです。書きやすさと見やすさのバランスが取れています。印刷されたフォーマットを埋めることで、電話メモとして充分な情報を書き込めます。通常の付箋紙と違い、紙の端だけではなく中央付近にも粘着面があり、風などで吹き飛ばないように工夫がされています。
ポスト・イット 強粘着電話ノート
従来の2倍の粘着力を持つポスト・イットです。電話やパソコン周辺にもしっかり貼り付きます。クーラーなどの風で飛んでしまう心配も少ないです。「日付」「電話の相手」「電話の宛先」「電話の受けた者の名前」を記入する欄が予め印刷されているほか、「電話がありました」「電話をください」というチェックボックスもあります。
シヤチハタ メモポン プーさん 電話メモ
電話メモ専用の付箋紙はちょっと…という人向けのアイテムです。通常の付箋紙やメモ帳にスタンプするだけで、電話メモ用の欄が出来上がります。スタンプのバリエーションは全6種類あり、全てにディズニーキャラクターがプリントされています。忙しいオフィスワークに一時の癒しを与えてくれるでしょう。
■まとめ
会社の電話に出るのは、新入社員にとって緊張の一瞬です。多くは自分に関係のない用事なので、ただ取り次ぐだけになり「用事がある人の携帯に直接かければいいのに」と思う新入社員もいるでしょう。
しかし、実は電話の取り次ぎは新入社員にこそ必要な業務です。新入社員の頃は、周りは皆知らない人です。取り次ぎという業務をこなすことで、会社の人員配置を自然に覚えられます。会社の誰が、どの会社の誰と関わっているのかもわかり、業務や会社に関する知識も身につきます。新入社員の人は積極的に電話を取り、指導者の人はしっかりと教育しましょう。
社内での電話の応対について、以下の記事もオススメです。
・電話の置き場所で業務効率がカギ!
⇒~電話の位置編~新入社員とベテランとの対比
・お客様に通話料の負担をかけないようにするには?
⇒意外に手強い!着信課金サービスの注意点とは?
・電話を受けながらの作業が多い方必見!
⇒両手フリー!オフィスで便利なヘッドセット
オフィス移転と内装工事に関するあらゆるノウハウを配信しています。
どうぞお気軽にお問合せください。