「なんだか最近頭痛がひどいんだよね」
という兄の言葉から調査は始まった。
パソコンのやりすぎ?ゲームのしすぎ?テレビの見すぎ?色々な理由を確認してみたがどうやらどれもあてはまらない・・・
ではなぜ突然頭痛がひどくなったのか?会社で変わった事は無いか聞いてみました。
すると・・・
「最近会社の電気がLEDに変わったんだよね」
との情報が。
電気が変わって初めての土日、頭痛はどうか聞いてみると良くなったとの事。
やはり電気が影響している可能性がある!と私は思い調査を進める事にした・・・
という事で、LEDでなくとも普段から真っ白な蛍光灯に照らされて仕事をしていると目が痛くなったり、頭が痛くなってしまう事は有りませんか?
特にデスクワークをしている人はパソコンを一日中見ているためより疲労感を感じているのではないでしょうか?
私もデスクワークをする身なので実際に効率の良い仕事をする為の「明かり」とはどのようなものなのかまとめてみました。
日本のオフィスは何でこんなに明るいの?
1986年に発足したニューオフィス推進委員会によって1994年に新しい時代のオフィスで最低限満たすべき22項目の基準が示されました。
その中でオフィスの明るさについて「机上照度750ルクス」という照度基準が設けられ、「オフィスは隅から隅まで明るく照らすとい」という常識が生まれました。
しかしながら近隣諸国のオフィス照度基準は500ルクスもしくはそれ以下と定められており、日本のオフィスがいかに明るいかが分かります。
普通の作業(一般家庭)では150ルクス、精密作業で300ルクスと定められており、
オフィスの中は精密作業をする現場の倍も明るい事になります。
明るすぎじゃないですか?
仕事に最適な明るさとは
実は人間がもっとも集中できる色は昼白色といわれており、クルイトフのカーブという定義を元に割り出すと750ルクスの快適値が丁度昼白色にあてはまるそうです。
その為、高照度の白い光でオフィスを照らすという基準が生まれたようです。
ただし自分の集中できる時間がどれくらいあるか考えてみてください。
人の集中力の限界は90分といわれており、いくら昼白色の電気の下にいても集中が切れてしまうのはあたりまえの事です。
むしろ明るすぎる空間にずっといる事で疲労やストレスが溜り、業務効率が落ちる結果になってしまうのではないでしょうか?
某企業様の実験によると照度基準の750ルクスがもっとも環境満足度が高かったが、照度を落としたり色温度を変えた場合と比べても業務効率には大差ないとの事、逆に照度を落とす事で眠気やだるさを感じるものの疲労の訴えは低下したようです。
この事から、オフィス内の照度は少し押さえる必要があるものの色あいは昼白色のままで適度な休憩のできる空間を少し温かい電球色等に変えるのが良いのではないでしょうか?
LEDと蛍光灯
照度や色温度の話しをしてきましたが・・・忘れてました!!私が調べたかったのは頭痛とLEDの関係性でした!
近年LEDの導入が進んでおりますが、果たしてLEDは良いことばかりなのでしょうか?
初期導入コストは少しかかりますが、寿命が長かったり消費電力が少なかったりとメリットも多くあります。点滅・調光・発色が自在の為多種多様な場面で活用ができる事もメリットの一つではないでしょうか?
但し、今までと同じワット数でも光の感じ方が強くなり偏頭痛をおこしてしまう人も多くいるようです。
オフィスの照明を変更する際は利用する人の意見も取り入れながら徐々に変えていくのが良いのではないでしょうか?
まとめ
レイアウト変更やご移転だけではなく、今のまま照明を活かしてオフィスを快適にする事も検討してみては如何でしょうか。
照明の変更等が出来ないオフィスもあると思います。そんな時はこちらの10の解決法も試してみてください。
また、頭痛の原因としてはデスクワークの場合には姿勢からくるものも多くあるようです。正しい姿勢をサポートするグッズをまとめてみましたので、こちらも参考に。
弊社では場所にあった照明を御提案する事が可能ですので是非一度ご連絡下さい。
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