あると何かと便利なホワイトボード。書いたり消したりが自由で、黒板のように粉が出ないのがメリットです。仕事の時は打ち合わせやアイデア出しに重宝しますし、家庭にあれば連絡用やちょっとしたメモに使えます。マグネットが使えるタイプのホワイトボードであれば、プリント等を挟んで置くこともできます。しかし、ホワイトボードを使う上での注意点を知っている人は、実は少ないのではないでしょうか。
この記事では、主にビジネスユースに向けて、ホワイトボードの種類や文字が書ける仕組み、ホワイトボードをきれいに保つ方法をご紹介します。意外と知らないホワイトボードの知識を学んで、今後に活かしてください。
■ホワイトボードの種類と文字が書ける仕組みについて
・ホワイトボードの種類
ホワイトボードには、大きく分けてホーロー製とスチール製の2種類があります。ホーロー製は高価ですが、傷などに強く長期間使うことができます。学校や塾のような、日常的に頻繁に書いたり消したりを繰り返す用途に向いています。
スチール製は安価で軽いといった利点がありますが、傷みが早い欠点がありやや文字を消しづらいのも特徴です。軽さを活かし、家庭で壁から吊るす用途に向いています。また、安価なことから、オフィスなどで大量に発注する場合にも用いられます。
・ホワイトボードに文字が書ける仕組み
ホワイトボードマーカーには、「顔料」や「剥離剤」という物が混ぜられています。ホワイトボードに字を書くと、マーカーの溶剤がすぐに揮発し、剥離剤のみが盤面に付着した状態になります。この剥離剤の上に顔料が乗っているのです。ホワイトボードを布などで拭き取ると、剥離剤がホワイトボードから剥離します。この時に剥離剤が顔料を一緒に連れて行くので、ホワイトボードには字が書けるし、消せるのです。
■ホワイトボードが汚くなる原因
ホワイトボードが汚くなるのは、盤面の劣化が原因です。経年劣化は避けられないのですが、意外と多いのが掃除による劣化です。盤面を強く擦ったり、強い洗剤掃除した場合にコーティングを溶かしてしまったりすると、インクが盤面の傷に入り込んで消えにくくなります。
ホーロー製のホワイトボードは、ヤニや埃が付きやすいのですが、盤面が劣化したわけではないので掃除をすれば元に戻ります。また、文字などを描いたまま長期間放置すると消えにくくなります。剥離剤自体も徐々に揮発するため、顔料だけがそのままホワイトボードに残ってしまうからです。傷をつけたり長期間文字を放置したりしないで、使い終わったら速やかに優しく文字を消すように心がけましょう。
■ホワイトボードをきれいにする方法
最も簡単かつ効果が高いのは、ホワイトボードクリーナーを使うことです。
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薬剤を直接スプレーで吹き付けるタイプの商品や、ウェットティッシュのように薬剤を染み込ませたタイプの商品があります。盤面のコーティングを傷めないような薬剤が使われており、商品によってはかなりキレイになりますし、書き味や消え具合も復活します。埃やヤニがつきにくいようにしてくれる商品もあります。
ただし、盤面の傷などに入り込んだ汚れを落とすのは難しい場合もあります。汚れによっては大量に使わなければならない場合もありますので、値段によっては経済的でありません。また、傷んだ盤面自体を修復することはできないので、期間が経てば汚れが目立つようになってきます。
余りに傷や劣化が酷いホワイトボードの場合をどうしてもキレイにしたい場合は、台所用の中性洗剤を使いましょう。ホワイトマーカーはほとんどが油性です。中性洗剤で洗うことで除去することができますし、スポンジなどでこすれば浅い傷に入ったインクも落とせます。中性洗剤であれば、コーティングへの影響が少ないこともポイントです。ただし中性洗剤を使った後は、乾いた布で乾拭きし水気を完全に拭き取るようにしましょう。
また、汚れを落とそうとしてホワイトボードをムキになって擦ってしまうと、新しい傷や劣化の原因になりますのでご注意ください。
■まとめ
ホワイトボードを長期間キレイに保つためには、定期的なメンテナンスが必要です。よく「これは重要な事だから」と書いた文字を長期間消さずにいる人がいますが、そもそも書いた文字を放置してはいけません。今はスマートフォンのカメラの画質が上がっているので、書いた内容を撮っておくこともオススメします!後で見返すこともできますし、筆者は良く利用しています。定期的に文字を消し、ホワイトボードクリーナーで全面を拭くことが長持ちさせる秘訣です。ただ、経年劣化は防げないので、寿命になったホワイトボードは交換するしかありません。
こちらは、スタンダードなタイプのホワイトボードや、パーテーション型、吸着式、書いた内容を保存できるカラーコピー型など、便利な商品を紹介しています。
デザインに凝りたい人には、一見ホワイトボードに見えないオシャレな外見のホワイトボードもあります、初めて見るお客さんなどは驚くこと間違いなしです。ホワイトボードを取り替えたら、少しでも長く使うために、正しくメンテナンスしてくださいね。
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