今やほぼ100%の企業が光ファイバーのインターネット回線を使っています。
オフィス移転の際にも各通信キャリアに工事の予約をし、移転日前に開通させる必要がございますね。
しかし、手配したままでNTTなどの通信会社に任せきりになっていませんか?
実は光回線を使うユーザー側で、開通工事当日までにやらなくてはいけないことがあるのです。それはビルの管理会社への連絡です。
光回線の工事ではMDFとIDFの解錠をする必要あり
MDFとは電話局や集合住宅・オフィスビル等に設置される、通信線路(電話回線や、インターネット回線)の集線盤です。
ビルなどの集合施設の場合、NTTはインターネット回線を各部屋用に毎回引き込むのではなく、その建物に応じた配線数をたくさん準備し、まずはその配線を制御盤のような物まで引き込みます。
その建物に設置された、インターネット回線が集められている盤がMDFと呼ばれるものになります。
IDFとはMDFと各テナントを結ぶ中継盤です。MDFとIDFは親と子の関係になっており、各階にあります。
図で表すとこんな感じです。
MDFとIDFにはその建物の全ての配線が引き込まれているので、普段は鍵がかけられています。ビルの管理会社に連絡して工事当日は絶対に鍵を空けておいてもらいましょう。
管理会社に連絡をしないとどうなる?
実際におきた開通工事当日におきてしまったトラブルをご紹介します。
①鍵が空いていない
一番あるパターンです。MDFとIDFはもちろんのことビルの状況によっては他の階も工事をしなければならないことが稀にあります。
工事の人が他の階に行こうとしたら鍵がかかって行けなかったなんてことも。
②物理的に工事ができない
IDFからテナントまでのルート(配管)がなく、線をひくことができない。
工事の人にきましたら、老朽化した家ほど配管不良の確率が高く、築浅の建物ほど比較的工事が楽だそうです。
③管理人さんが不在
管理人さんが常駐しているビルがあると思いますが、管理人さん都合で日程を調整しなければいけない事があります。もともと予定していた時間にちょうど外出していて鍵が空けられず工事ができないなんてことも。
気難しい管理人さんもいるので、意外とネックになる存在です。
上であげたトラブル事例は管理会社への連絡不足が招いてしまったことがほとんどです。
また工事日を再調整することになり、予定日から大幅に遅れてしまうこともあります。
ビルによって状況はさまざまです。
状況を一番把握しているのは管理会社なので、開通工事日が決まったらまずはビルの管理会社へ連絡をお願いします。
オフィス移転と内装工事に関するあらゆるノウハウを配信しています。
どうぞお気軽にお問合せください。