オフィスの配線といえばLANケーブルや電話ケーブルが一般的ですが、オフィスワーカーが最も触れる機会が多いケーブルは間違いなく「USBケーブル」でしょう。
マウスやキーボードの接続に、スマートフォンの充電・データ転送に、果ては卓上扇風機の給電に、デスクの上はUSBケーブルだらけです。
このUSBケーブルですが、接続コネクタの種類がとにかく多い!!こんなものまで発売されている状態です。
写真のものだと5種類ありますが、携帯電話/スマートフォンだけでこの有様です。
なぜコネクタの種類が多いのか?
一番の理由は、USBケーブル自体が数年の間に進化を重ねており、その都度規格が変更されているためです。
また、そもそもいろいろな種類の周辺機器を接続する目的で作られているため、接続される機器が小さくなっていくにつれ、コネクタも小さいものが開発された結果です。
携帯電話のコネクタを考えていただくとわかりやすいかと思います。
現行iPhoneの接続端子は、6年前に発売されたiPhone4の4分の1ほどの小ささです。
USBコネクタの種類
接続する周辺機器の種類やその年代により、コネクタの種類は変わってきます。
主なものをリストアップします。
タイプA
親機側(PCなど)に接続する側のコネクタです。
キーボードやマウスなどの差し込みコネクタもこれです。
タイプB
プリンタやサーバーなどに接続します。
ミニB
携帯電話・デジタルカメラなどに接続します。
ミニタイプは周辺機器側(デジタルカメラなど)が親機として使用されることを想定して、ミニAというものもあります。接続部分の強度に問題があり、現在はほとんど使われていませんが、間違えて買わないように要注意。
マイクロB
ミニタイプ同様に、携帯電話・デジタルカメラなどに使われます。スマートフォンにも使われています。ミニタイプと同様に、マイクロAというのもあります。
以上が主なものです。
ちなみに、iPadやiPhone5以降に使われているコネクタは、「lightningケーブル」という名前で、apple社が独自に開発したものです。
これからはタイプCに統一?
また、2014年8月に規格化された、最新のコネクタで、タイプCというものが登場しています。
・タイプC
これまでのコネクタと異なり、ホスト(PCなど)側も、デバイス(携帯電話・カメラなど周辺機器)側も、同じ形状です。つまり、今まではタイプAとタイプBに分かれていたものが統一されます。上下左右の区別がないので、反対向きだから入らない、ということもありません。
また、給電も映像データのやり取りも、タイプCであれば1本で対応可能です。
更に、給電能力は今までのUSBの2倍、データ通信能力は5倍という夢のUSB規格です。
2015年3月に発売されたMacBookに搭載されて話題となりました。
まだ対応機器はごく一部ですが、もしかすると今後USB規格がタイプCに統一され、コネクタの種類の多さに悩まされることもなくなるかもしれませんね。
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