最近では「Wi-Fi」という言葉が一般的になり無線LANを使う企業が増えましたが、ネットワーク通信の基本と言えばやはり有線の「LANケーブル」ですよね?
今回はこの「LANケーブル」にどの様な種類があるのかについて、見ていきたいと思います。
まずは・・・
線の太さについて
スタンダードタイプ
→直径5.6mmのLANケーブル。良く目にするタイプですね。
スリムタイプ
→直径3.8mm。デスク回りなどの狭い場所に最適です。
フラットタイプ
→厚さ1.4mmのLANケーブル。
カーペットの下に這わせられるので、オフィス内の景観を損ないません。
次に・・・
UTPケーブルとSTPケーブル
私達が通常使用しているケーブルは、基本的にはUTPケーブルとなります。
工場や研究所などのノイズ発生要素が多い場所では、特殊なシールド加工が施された、STPケーブルを使用します。
更に・・・
単線・撚線(ヨリセン)とは?
LANケーブルには、芯線の構成として単線と撚線があります。
一般的には、メインHUB~シマHUBまでの幹線を単線で、シマHUB~PCまでの短いケーブルを撚線で配線します。
何故かというと
・単線→曲げづらい、長い距離でもノイズが乗りにくい
・撚線→(単線より)曲げやすい、長い距離だとノイズが乗りやすい
と言った特色がある為、両者の利点を踏まえて上述の配線方法が普及しています。
ちなみに、単線も撚線も見た目は一緒ですので詳しくは弊社職人までご相談下さい。
それから・・・
カテゴリーって何?
通信環境の変化(高速化)に伴い、LANケーブルもどんどん進化しています。
実は、9種類もあったんですね。以下参照下さい。
Cat1~Cat5:
20キロバイト~100メガバイトまでのLANケーブルです。
今は殆ど流通していません。
Cat5e:
eはエンハンスト(enhanced=高まった)のe、つまりCat5ケーブルの強化版です。
オフィスの現場では、現在でも一番多く流通しているケーブルで、1ギガバイトの通信が可能です。
また通常の社内ネットワークやインターネットなどは、Cat5eケーブルで問題ありません。
なぜならNTTの光は1ギガバイトが主流でして、速度的にもストレスを感じることはない筈です。ちなみにルータやHUBといったLANケーブルを接続する機器も、市販では1ギガバイト迄の規格が殆どです。
Cat6、Cat6a、Cat7:
1.2ギガバイト~10ギガバイトまでの通信を可能にしているケーブルです。
Cat6やCat6aは、例えば医療機器など速度指定がある通信下で使用するケースが多いです。
Cat7はSTPケーブルのみとなります。
最後に・・・
その他のまとめ
以上の様に、一口にLANケーブルと言っても多種多様の商品があることが分かりました。例えば見た目の色なんかでも、セグメント分けの際に視覚的に識別させることが可能です。
またLANケーブルは最大で100mまでの距離が敷設可能ですが、それを超える配線の場合は中継用のHUBが必要になったりします。でも途中にHUBの電源を取れる場所がない、なんて時は光回線を構内に引き回したり・・・といった施工方法もあります。
色々と難しい話になってしまいましたが、ネットワーク構築に当たって配線内容にお悩みの際は、ぜひ弊社までお声掛け下さい。宜しくお願い致します!!
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