オリジナルの棚が欲しい。しかし既製品だとデザインも気に入る物がない、サイズも合わない、検索した商品も強度が持つか分からない…そんな経験はございませんか?
今回は、ショールームを開設したお客様から、強度が高いディスプレイ棚を作りたいとご依頼を受け、造作施工させて頂いた事例を紹介します。
今回は特殊な施工方法でした。
まずは既存のスチールパーティションで囲われた居室を、雰囲気のあるクロス(壁紙)仕上げにしたいとご要望がありました。
スチールパーティションはクロス仕上げには向いていません。
無理にクロスを貼ってしまうと、目地やスタッド(細い柱)が目立ってしまうからです。
そんな場合の解決方法はいくつかあるのですが、今回は既設のスチールパーティションに対してLGS造作壁を増し張りするという工事を選択しました。
※LGS造作壁についてはこちらの記事をご参照ください
ショールームとして稼働できる、デザイン性の高いクロスを選択し、雰囲気もガラッと変わりました。
さて、ここからが本題。今回行ったディスプレイ棚の施工の様子をご紹介します。
①意匠性の観点から本棚を差し込みタイプにするため金具が見えないようLGS下地に対して金具を設置します。
※写真のように金具が多いのはカタログなど重い資料を置く想定だったため強度を担保するためです。
②取り付けた金具に対して棚板を差し込み、棚板と金具に対してビスを打ち込みます。
③取り付けた棚板に対してボードを挟み込み、金具が見えないようにしていきます。
④最後にクロスで仕上げて完成です。
お客様から事前に頂いたご希望に合った施工を行えたことで、強度も問題なく意匠的にもかなりご満足していただけました。これで重いカタログも置くことが出来ます。
前述の通り事前に置きたい物が決まっていれば補強を十分に行えるため、何を置く予定かを事前にご教示いただければ強度計算などを行いご提案させて頂きます。
今回は特殊な事例ですが、造作物はオーダーメイドで製作致しますので、サイズやカラー、形など柔軟性が高い施工が可能です。
他にもオフィスデスクやカウンター、シンク等々も造作で作れます。
「既存の家具や設備では、ピッタリなものが無い」とお悩みの方、一度お声がけ頂ければご対応させて頂きます。まずはお気軽にご連絡をお待ちしております。
一級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 宅地建物取引士 / 認定ファシリティーマネジャー
千葉大学工学部を中退後、2001年に24歳で株式会社アロワーズを創業。「働く環境こそが生産性向上の唯一の手段」という信念のもと、23年間にわたりオフィスの設計・デザイン・施工をワンストップで手掛ける内装工事業を行っている。