オフィスの書類を収納するのにどうしても必要になってくるのが「書庫」。
「キャビネット」や「什器」や「収納庫」と呼ぶことがありますが、一般的な意味は全部同じです。
しかし書庫にもいろいろな種類があることをご存知でしょうか?
代表的な書庫のタイプ
今回は代表的な書庫のメリットデメリットを加えて説明します。
引き違い書庫
引き違いの扉がついている書庫のことです。
扉を開けるためのスペースがいらないため、小さめの事務所でもスペースが有効活用できます。
ただ、2枚扉タイプは左右どちらかに扉が納まるため、中央の収容物が取りにくいのが難点です。
3枚扉タイプ、5枚扉タイプだと開口部が大きくなるため、中央の収容物でも取りやすくなります。
【メリット】
開き扉ではないため最小限のスペースで収納が作れる
【デメリット】
中央の収容物が取りづらい(2枚扉の場合)
扉裏にあるものは取れない
オープン書庫
扉がない書庫のことです。
扉付きタイプと比べ、価格は安価に設定されていることが多いです。
棚に何が入っているかが一目瞭然の一方で、扉がないため、地震が起きた際は要注意。
【メリット】
他の書庫と比べて価格が安い。
中身がすぐ見え、目的のものがすぐ取れる
【デメリット】
地震が起きた際、中身が飛び出る可能性がある。
両開き書庫
観音開きの扉が付いている書庫のことです。
開き扉がついているため、ひき違い書庫に比べると収容物全てが取り出しやすいのが特徴です。
ただし、扉を前に開くスペースが必要となるので、スペースや導線を考えておかないと不便になってしまう可能性があります。
【メリット】
扉を開けると内容物が一目瞭然。
【デメリット】
扉を開けるスペースが必要。
ラテラル書庫
引き出し式の収納庫のことです。
ファイルの背を上にして収納するのが特徴です。
上から見下ろして書類全体を探せるので、ファイルなどの管理に適しています。
他の書庫に比べて重く、重ね置きしたい場合は下置きとなります。
【メリット】
書類全体を見渡せるので、ファイル管理などにおすすめ。
【デメリット】
引き出し型の上、他の書庫より重量がある。
他の書庫に比べ、価格が若干高い。
意外な注意点は?
基本的な書庫の高さは2,100mmですが、これはビルのエレベーターによっては入らない事があります。
オフィス移転の際に前の事務所で使っていたけれど、新しい事務所に運んで来たら入らなかった、というケースは本当に良くあります。
これを解決するには1,050mm同士を上下重ね置きする仕様にしておくこと。価格は若干上がりますが、どこでも使えますのでお勧めです。
ただ、上記の中でラテラル書庫は下段にしかおけませんので、その点も購入する際には注意してくださいね。
いずれにしても、収納方法や収納量に書庫を合わせ、効果的な整理整頓を行っていきたいですね。
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