R面を間仕切りする場合、LGS造作以外に、スチールパーティションやアルミパーティションで施工することも可能です。
今回はアルミパーティションでR壁を作った場合の事例をご紹介いたします。
完全な曲線をパーティション表面で再現する事はできませんが、
パネルとパネルを自由な角度でジョイントできる丸ポール材を使うことで、R壁部分を再現できます。
アルミパーティションの通常角材は50mm角です。
Rや斜めのラインが来る部分には、丸ポール材を使用します。
こちらは63mmある為、R壁面の長さと角度によって、丸ポールを入れる本数が変わってきます。
この現場は間仕切りを立てるラインが垂れ壁になっています。
垂れ壁下にR壁のパーティションを作る場合、垂れ壁の場合は最低100mmの厚みが必要です。
また、間仕切りと間仕切りのつながりで垂れ壁をまたいで隙間が出来てしまわない様に組む必要が出てきます。
R部分の長さと角度によってパーティションを何スパンで割っていくか、
仕上がりの見た目にも影響しますので、入念な墨出しを行います。
R部分の厚みは問題ない垂れ壁でしたが、R角度と長さ、見た目のバランスを考慮して、W約700mm×5スパンで組むことにしました。
墨出しに沿って丸ポール材を使ってR部分を組んでいきます。
今回は間仕切り高さも3000mmと高い為、
見た目のバランスと構造上の安定感を考え、W約700mm×5スパンとなりました。
LGS造作壁よりも基本的に短い工期で建てられるパーティションの間仕切り工事ですが、R壁を立てる際は念入りな現調と検討が必須です。
オフィスビルや商業施設内など、内装工事の経験豊富なアロワーズに、
ぜひご相談下さい。
一級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 宅地建物取引士 / 認定ファシリティーマネジャー
千葉大学工学部を中退後、2001年に24歳で株式会社アロワーズを創業。「働く環境こそが生産性向上の唯一の手段」という信念のもと、23年間にわたりオフィスの設計・デザイン・施工をワンストップで手掛ける内装工事業を行っている。