ガラスで部屋を作った後、フォグラスシートという半透明のシートを貼るケースも多いですが、それだとガラスのビジュアルの魅力が半減してしまうことも確かです。
今回は、会議室などを使っていない時は透明ガラスをそのまま見せたいというお客様のご要望でした。そんな時の最適解がガラスパーティションとタテ型ブラインドの組み合わせです。
順を追って施工写真をご紹介します。
まずは部屋を仕切る造作壁などを仕上げてから、スチールパーティション設置の為のレールを寸法を確認しながら設置していきます。
今回、開口部のドアはランマ無しで背の高い扉を採用しています。
天井まであるガラスの隣に背の低い扉が並ぶとアンバランスになってしまう為です。
高さH2500を超える全面ガラスはエレベーター搬入に注意が必要でした。
何度もメーカーと搬入経路を検討して、ガラスの幅は最大W800までのサイズで均等割り付けとしました。
ガラス面に沿って、会議室の部屋内にタテ型ブラインドを取り付けます。
また、お客様からは『レール部分を隠したい。』との強い要望があったので予め造作工事で必要な深さを確保した天井掘り込みを仕込んでおきました。
搬入経路と製造可能サイズの関係でレール本体は2台に分割していますが、ルーバー(羽)を全閉した時に2台のブラインド間に隙間が見えない様に仕様を選んでいます。
施工完了です。ガラスの解放感とルーバーを閉じた際のプライバシーの確保を両立しています。
会議室を使う時は視界を遮り、かつ廊下側からのデザインとしても際立たせたい。そんなご要望を「ガラスパーティションとタテ型ブラインドの組み合わせ」で叶えてみてはいかがでしょうか?
一級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 宅地建物取引士 / 認定ファシリティーマネジャー
千葉大学工学部を中退後、2001年に24歳で株式会社アロワーズを創業。「働く環境こそが生産性向上の唯一の手段」という信念のもと、23年間にわたりオフィスの設計・デザイン・施工をワンストップで手掛ける内装工事業を行っている。