欄間(ランマ)というのは、もともとは日本建築で建具と天井(または屋根)の間の部分のことを指します。
現代のオフィスで部屋を作る際、パーティションの規格サイズ(210センチが一般的)より上の部分を空けるか閉じるかで「欄間オープン」「欄間クローズ」という呼び方をしています。
当然、防音を考えると天井まで塞いでしまう「欄間クローズ」の方が適しているのですが、「欄間オープン」にもメリットが多くあります。
その中でも、排煙設備、煙(熱)感知器、非常用スピーカーなどの「防災設備」を部屋ごとに作る必要がなくなるのはコストの面でも大きな利点となります。
特に歯科医院やクリニックなどの処置室などで、プライバシーを守る為の壁を作りたい時、欄間オープン仕様を指定頂くことが多いです。(会話が漏れない部屋のみ欄間クローズにすることが多いです)
さて今回は、LGS造作壁を欄間オープンで建てた際の事例をご紹介します。
カーペット無しの状態からスタートです。
間仕切りの墨出しをして軽鉄を組んでいきます。
ボードを貼って、建具吊りとクロス等の仕上げ工事を残すのみとなりました。
クロス・タイルカーペット・巾木を貼って仕上げ、壁コンセントも仕込みます。
今回は躯体壁の既存クロスと同色・柄をご希望でしたので探し出して合わせました。
※躯体で使われている同色・柄のクロスやシート材は、廃番になっている可能性が有ります。
ドアを最後に吊り込み、竣工クリーニングをして終了です。
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一級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 宅地建物取引士 / 認定ファシリティーマネジャー
千葉大学工学部を中退後、2001年に24歳で株式会社アロワーズを創業。「働く環境こそが生産性向上の唯一の手段」という信念のもと、23年間にわたりオフィスの設計・デザイン・施工をワンストップで手掛ける内装工事業を行っている。