「敷地内に喫煙スペースを設けたい」「空いている場所を有効活用したい」
そんなニーズに応える形で、今回は駐車場の空きスペースに喫煙ブースを新設した事例をご紹介します。
施工の流れや注意点も含めてまとめましたので、ご検討中の方はぜひ参考にしてください。
■ 今回の設置場所と背景
喫煙場所の分煙対策や、近隣配慮を目的に、敷地内にしっかりと区切られた喫煙ブースを設ける企業・施設が増えています。今回は、以前施工したサイクルポートと似た構造で、屋外に設置できる独立型ブースを施工しました。
※同様の施工を紹介した「サイクルポートの記事」も、併せてご覧いただけると理解が深まります。
https://www.arrowers.co.jp/column/knowledge/cycle-port
■ 喫煙ブースの施工ステップ
設置作業は大きく分けて4つの工程で進行します。
① 基礎工事(柱の設置)
まずはブースをしっかり支えるための基礎づくりから。
コンクリートに穴を掘り、柱を立て、再度周囲にコンクリートを流し込み固定します。
② 骨組みの組立
柱が安定した後、枠組みを取り付けて本体の形状を組み立てていきます。
③ パネル類の設置
ガラリ(通気口)やパネルを順に取り付けて、外装を仕上げていきます。
④ アクリル板・仕上げ作業
最後にアクリル板の取り付け、コーキング(防水処理)、クリーニングを行い、完成です。
◎施工期間の目安:今回は2日と半日で完了しました。
■ 設置時の注意点
喫煙ブースの設置には、下記のような敷地環境の確認が重要です。
- 設置スペースの確保
今回は駐車場の空きスペースを活用できましたが、狭い場合は十分な間隔が取れないこともあります。 - 地下インフラの有無
マンホールや下水管が地面に通っていないか、事前に確認が必要です。 - 敷地境界の注意
他者の所有物(塀、植物など)が設置範囲にかかっていないかも見逃せません。 - 視認できる障害物のチェック
植栽など伐採しづらいものがないか、目視での確認だけでも先に行っておくとスムーズです。
■ 納期・工期について
喫煙ブースは基本的に受注生産品となるため、
ご発注から納品までに 1.5~2ヶ月程度のリードタイム を見込んでください。
ただし、施工自体は比較的短期間で完了します。
今回も、実際の工期は 2.5日で完成 しました。
■ 空いた敷地の活用、ご相談ください!
喫煙ブースのほかにも、空きスペースの有効活用として、
- サイクルポート(自転車置き場)
- 小型倉庫
- 簡易休憩スペース
など、様々な活用方法をご提案可能です。
「こんな場所があるけど、どう使える?」といったご相談も大歓迎。
まずはお気軽にお問い合わせください!

一級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 宅地建物取引士 / 認定ファシリティーマネジャー
千葉大学工学部を中退後、2001年に24歳で株式会社アロワーズを創業。「働く環境こそが生産性向上の唯一の手段」という信念のもと、23年間にわたりオフィスの設計・デザイン・施工をワンストップで手掛ける内装工事業を行っている。