~電話の位置編~新入社員とベテランとの対比

春は新しい生活が始まる季節。

皆様の会社にも新入社員が入り、

元気良く電話応対をする声がオフィスに響いているのではないでしょうか。

 

当社でも新人Iが電話応対に追われています!!

ご覧ください、この活力溢れる電話の取り方!!

 

 

ふざけている、完全に。いくらなんでも受話器から体がのけぞりすぎている。

きっと電話を取るのが本当に嫌なんだろうな、というのが全身からあふれ出ています。あと取るまでに5コールぐらい鳴ってます。葛藤する時間が凄い。

念のため、「ふざけてないよね?」と聞いたら「まあ、ふざけてはないです。」と言っていました。気持ちが言葉にも迸っています。

 

ただ、気持ちは凄くよくわかります。さすがにこんな露骨に体には出ませんでしたが、私も新人のときは電話に出るのが憂鬱でした。

とはいえ、さすがにこれはまずい。

電話に出るという社会人の第一歩、電話の出方をしっかり教えなければ・・・。

 

そう思ってはたと左を見ると、いらっしゃいました。

当社の大ベテランDさん。電話応対お手の物のDさん。

いちかばちか「電話対応の見本、見せてもらえませんか?」とお願いしたところ、

心良くOKしていただけました。

 

 

見てください!!

 

速さが違う!!何もかもが違う!!

電話が鳴ってからこちらを一度見て、それでも1コール目で取っている!!

左手でさっと電話を取り上げ、右手にペンを携える姿はベテランの鑑。

「私は今からお客様と元気良く喋りますよ!!!!参考にしてくれよ社内の皆!!!!」

そんなオーラを全身から発している。

さすが幾度となくマスターと呼ばれただけはある男、新人と迫力が違う。

 

こんな風にはそうそうなれないよ。

誰もが諦めかけたそのとき、我々はI君のデスクを見てふと気づきました。

 

 

 

 

I君、電話の位置を右側にしている・・・。

これでは右利きのI君はメモをとっさに取れない・・・!

それに机、凄い汚い・・・。

ここを直せば、もしかしたら・・・。

 

 

ご覧ください、見違えました。

左側に電話を置き、さらに机を片付けたことにより右手でメモを取るスペースができました。

先ほどまで持っていなかったペンを右手に携えています。そもそもさっき何で持っていなかったんだろう。

「これなら聞き漏らしてもどうにかなりますよ!!」とI君も言っていました。確かに。さすがです。

 

あまりの変わりように感動して、角度を変えて写真を撮りました。

 

 

電話に対する接し方が先ほどまでとは全く違います。

気のせいか声も大きく聞こえる気がします。

 

 

ご覧ください。

彼の上長であるO室長もI君の変貌ぶりに明らかに微笑んでいます。

モザイク越しにもきっと伝わるこの微笑み。

ただ電話の位置を変えるだけで1人の上司、いや、1人の人間を笑顔にできるのです。

 

こんな当たり前のことではあるけれど、

小さなことの積み重ねが残業時間削減、作業能率、引いては会社全体の生産性に繋がります。

 

ここまで上手くいくことばかりではないかもしれませんが、

早く家に帰りたいな、効率よく仕事したいな、と思ったらまずはオフィス周りの小さな問題点を見直してみることも重要かもしれません。

ぜひ皆様も小さな問題点、洗い出してみてはいかがでしょうか。

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