「役員室と執務スペースをしっかり分けたいけど、閉鎖的な印象にはしたくない」
そんなニーズに応える内装手法が、スチールパーティション+ツインガラスの組み合わせです。
今回は、スチールパネルによる高遮音構造を基本としながら、腰上部分にツインガラスを組み込んだオフィス施工事例をご紹介します。
■ 工事前の状態とご要望
もともとのレイアウトでは空間に区切りがなく、
執務エリアと役員スペースの音・視線・空気感の干渉が大きいことが課題となっていました。
空間がオープンな状態で、プライバシー性や音環境の配慮が不足していました。
■ スチールパーティション+ツインガラスでの改善
今回の施工では、以下のようなポイントに配慮しました:
- 腰下は スチールパネル(遮音性重視)
- 腰上は ツインガラス(視線抜けと遮音の両立)
特にこのツインガラス部分には、
厚み5mmのガラスを2枚使用(5mm×2構造)
とし、遮音と明るさのバランスをとりました。
- ガラスサイズ: W900 × H1400(枠込み)
- パネル部分の高さ: 床からガラス下端までH700
腰高位置は自由にオーダー可能。空間の印象に合わせて高さ調整できます。
■ 電源配線にも対応した骨組み設計
今回のパーティション内には電源配線も必要だったため、
パネル内部を経由し天井にまわす形で配線ルートを確保。
このため、骨組み段階で電気工事との並行作業を実施しました。
事前の調整・協力体制が、スムーズな施工のカギになります。
■ 施工後の仕上がり
完成後は、遮音性を確保しつつもガラスにより圧迫感のない洗練された空間に。
「役員室としての落ち着きと、執務エリアとの距離感のバランスがちょうど良い」
と高評価をいただきました。
■ まとめ:機能とデザインの両立を実現する工夫
今回のように、
- 視線を遮りたいが閉塞感は避けたい
- 音を遮りつつ明るさは確保したい
というケースには、スチールパーティションとツインガラスの組み合わせが非常に効果的です。
■ 図面・御見積・現地確認も承ります
今回ご紹介したような仕様は、
現地調査 → 図面作成 → イメージパース → 御見積提出まで
ワンストップで対応可能です。
ぜひお気軽にお問い合わせください!
「どんな構成が最適か」「ガラスの位置はどうするか」など、ご相談だけでも大歓迎です。
一級建築士 / 1級建築施工管理技士 / 宅地建物取引士 / 認定ファシリティーマネジャー
千葉大学工学部を中退後、2001年に24歳で株式会社アロワーズを創業。「働く環境こそが生産性向上の唯一の手段」という信念のもと、23年間にわたりオフィスの設計・デザイン・施工をワンストップで手掛ける内装工事業を行っている。