最近ユーザー様から天井にプロジェクターを付けてほしいという要望が増えてきています。普段何気なく使っているプロジェクター。その施工方法についてご紹介いたします。
天吊り金具を購入
プロジェクターの本体には通常、天吊り金具は付属していません。本体と同時に購入するか追加購入するかで手に入れてください。
また、天井が高い部屋の場合は、天吊り金具に加え「延長ポール」が必要になる可能性もあります。天井高が2500mm以上の場合は特によくカタログを確認することをお勧めします。
スクリーンまでの距離を確認
プロジェクター設置する位置を決める為に欠かせないのが、スクリーンまでの距離です。
置き型で使う場合は都度動かせばよいのですが、天吊りで固定する場合はある程度の範囲内につけないとピントが合わなくなってしまいます。映写距離は機器によって違うのでしっかりと確認ましょう。
職人による墨出し
ここからは職人の範囲となります。
スクリーンの設置位置を決めたら天井に墨出し(印をつける)をし、その距離に合わせて天井部分をカットします。
配線ルートの調整
プロジェクターには通常
電源ケーブル
映像ケーブル(HDMI、VGA、ライトニングケーブルなど)
音声ケーブル(HDMIの場合は不要)
USBケーブル(機器によって)
を配線する必要があります。以外に多いですね。
映像ケーブルに何を使うのかは迷うところだと思いますが、外部からPCやタブレットを持参して投影することも考えれば、複数のケーブルを事前に配線しておくと便利です。
電源は天井にコンセントパネルを付ける場合や天井裏に隠す場合などありますので、事前に工事人との打合せすることをお勧め致します。
他のケーブルは映像出力機器のエリアまで配線します。場合によってはモールでの露出になることもありますが、なるべく目立たない方法で施工するのが良いでしょう。
天井を補強
この工程は耐荷重によって不要な場合もありますが、天井は意外に弱い部分もありますので下地補強をしてプロジェクターを頑丈に固定できるようにしておくのがベストです。
天井に天吊り金具を固定してプロジェクターを設置
補強した天井に天吊り金具をビス打ちします。このビス打ちが緩いとグラつく原因にもなりますのでしっかり止めます。
スクリーン天吊りにするか、置き型にするか
最近のプロジェクターはとにかく明るいので白い壁に映し出しても綺麗に見えますが、やはり本格的プレゼンを行うのであれば専用スクリーンでしょう。
スクリーンも天吊りタイプ、置き型タイプ、収納置き型タイプがありますので目的と予算に応じて選ぶとよいでしょう。
最後にプロジェクター取り付けて映像テストで微調整
天吊りプロジェクターは当然スクリーンよりも高い位置にありますので、そのまま投影すると画面が台形になってしまいます。
補正機能を使って長方形に映るようにすることはもちろん、最適なピントに調整するのもこの段階です。
設置した内装職人さんが帰ってしまうと脚立が無くて作業しづらくなりますので、もしすぐに行うことが出来ればその場で脚立を借りて微調整まで行えればベストですね。
最後に
いかがでしたか?天吊りは必ず工事が伴うのでなかなか素人工事では難しいと感じたのではないでしょうか?
もちろん費用はかかりますが、社内でスマートにプレゼンが出来る環境は想像以上に快適なものです。
プロジェクターの天吊り設置、お勧めです。
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