オフィス内を移動しながらでも使えるコードレス電話機。家庭用の電話機でも一般的ですが、ビジネスフォンでは一言でコードレス電話と言っても、色々な種類があります。
今回はそのコードレス電話機の種類とそれぞれの特色をご紹介します。
アナログコードレス電話機
アンテナから届く電波の距離が比較的長く、遮蔽物がなければ300m程離れていても通話ができます。ただし、他の電波を出す機器からの影響を受けやすく、雑音が入りやすいです。
電子レンジや無線LAN、蛍光灯や他のコードレス電話機などの影響を受けるので、注意が必要です。
また、デジタルコードレスに比べて高機能ではないので、比較的安価に設置が可能です。
ただし、主装置1台に接続できるコードレス電話機の上限が4台~8台程度と少ないので、計画的な運用が必要です。
デジタルコードレス電話機(シングルゾーン)
「シングルゾーン」とは、アンテナ1台に対して電話機1台が対応しているものです。
上記のアナログコードレス電話もシングルゾーンで、アナログコードレスと同様に、電話機の台数の上限が4台~8台程度となります。
デジタルコードレスは音質が良いのが特徴ですが、電波距離は短くなります。
デジタルコードレス電話機(マルチゾーン)
電話機の見た目はシングルゾーンのものとほとんど変わりませんが、仕組みはかなり異なるものとなります。
マルチゾーンのコードレス電話機は、複数のアンテナに対して多くのコードレス電話機を対応させることができます。
シングルゾーンコードレスに比べて、広い範囲で、多くの電話機を利用することができます。
ただし当然のことながら、広い範囲で通話するにはそれに見合った数のアンテナを設置する必要があるため、設置にかかる費用は高くなります。
また、一つのアンテナが同時に接続できる電話機の数に制限があったり、シングルゾーンのコードレスと併用できなかったりするので、導入の際には綿密な打ち合わせが必要です。
機種によっては、公衆契約をして外ではPHSとして使い、社内では内線として使うといった利用もできることも大きな特徴の一つです。
カールコードレス電話機
パッと見では通常の電話機と変わらない見た目ですが、受話器と電話機本体の間のコード(カールコード)がありません。
カールコードの煩雑さから解放されますが、電波距離はほかのコードレスに比べて短いため、過信は禁物です。
また、機種によってはビジネスフォン主装置側で、複数台分の電話機としてカウントされ、他の電話機の設置可能台数を圧迫する場合があります。
以上のように、シンプルに「コードレス」と言っても、色々な種類があります。
どのような目的でコードレスを利用するかによって適切な電話機も異なってきますので、導入前にしっかりと利用方法を検討しましょう。
弊社にご相談いただければ、用途によって最適な電話機をご提案させて頂きます。
迷った際にはまずご相談ください!
オフィス移転と内装工事に関するあらゆるノウハウを配信しています。
どうぞお気軽にお問合せください。