電話料金の請求書を明細まで細かく見てみたことはありますか?
そこには必ず『ユニバーサルサービス料』という名目で、毎月数円が請求されているはずです。
経費削減の担当にでもならない限り、なかなか目にすることはないかと思いますが、「そんなサービス申し込んだ記憶ないよ!」とならないよう、この『ユニバーサルサービス料』とは何者なのか、簡単に解説します。
◎ユニバーサルサービス料とは?
電話サービスを全国どこでも公平に利用できるよう、必要となる費用を電話各社で負担する制度です。
要するに、地方や山間部などでは、電話線を引くコストが高くつく割に利用者数が少なく、採算を取るためには料金を上げざるを得ません。しかし、公共性の高い電話サービスの利用料金が、地域を理由に高くついてしまうのは公平じゃないだろう、と。
そこで、必要となる費用をみんなで負担して、公平にサービスを提供しましょう、ということです。
◎料金は?
徴収される料金は、ユニバーサルサービスの状況により、毎年見直されます。
固定電話については番号当たりの金額となります。
平成28年は1月から6月まで1番号当たり2円で、7月からは3円となっています。
制度が始まった平成19年は7円からのスタートだったので、少しずつ下がっていく傾向にあります。
番号単価で金額が決まるため、利用中の電話番号数を請求書明細から調べるために利用することもあります。
◎ユニバーサルサービスの今後
制度開始以来、少しずつ金額が下がっているユニバーサルサービス料金ですが、固定電話の契約数が減少し、携帯電話・IP電話が普及し、もうすぐ大きな転換期を迎えることとなります。2020年代にはNTT各局舎の電話交換機が寿命を迎えます。
負担額が大幅に上がる、というような直接の影響は考えにくいですが、今後の電話サービスの動向を探るための一つの指針となることは間違いありません。
わずか数円の問題ではありますが、今後の行方に注目です。
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